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情報工学専攻紹介

人類社会環境の発展と調和を目指し、先端的高度情報化の社会形成のためには、理工学手法を用いた情報数理、計算機科学、人工知能と人口生命、ソフト情報工学とハード情報工学を融合した情報通信システムおよびシステム制御工学の果たす役割は重要です。

情報工学専攻は、ネットワーク、知能情報、メディア情報、情報数理の4分野からなり立っており、上記研究領域を基盤とした視野で人類の発展に寄与できる人材を育成する教育を行います。

情報工学専攻・博士前期課程カリキュラムフロー
情報工学専攻・博士後期課程カリキュラムフロー

ネットワーク分野

インターネットに代表される情報通信技術は、現在は単なる利便性を超え、我々の日常生活における生命・財産の維持に必要不可欠なインフラストラクチャとして認知されていますが、その機能の安全かつ快適な利用は、多くの高度な基盤技術の支えの上に成り立つものです。ネットワーク分野では、現代の高度情報化社会を支えるインフラストラクチャである通信と計算機技術全般に関し、基礎理論から最新の実用成果までを学習し研究できる環境・体制を整えており、情報の発生・伝達・制御システムと計算機システムとの有機的結合を促進して高度電子情報通信システム構築に対応できる先導的技術者、研究者の育成を目指しています。具体的には、安全で快適なインターネット社会を実現するためのコンピュータアーキテクチャやアルゴリズム、ユビキタス・コンピューティング、無線情報ネットワーク、マルチメディアのサービス品質制御、分散マルチメディアアプリケーション、大規模情報システムのための基盤インフラ技術、情報セキュリティ技術、各種コンピュータ通信システムを実現するためのネットワーク制御方式、高性能誤り訂正符号についての教育を行ないます。

知能情報分野

人の脳の働きに代わる機械が欲しいという人類の夢は、大量データの高速計算という面ではすでにコンピュータにより実現されています。現在の情報処理技術はこの意味では人類の能力をはるかに超えています。しかし、記憶、認識、思考、理解、言語処理といった知能の高度な働きの面では、依然として人間には及びません。21世紀は脳の世紀とも言われます。強力なコンピュータをたくさん利用できる現在こそ、知能を作る研究に挑戦する絶好の機会と言えます。

知能科学の活動は科学と工学に結び付き本質的に学際的です。すなわち、知能の働きを説明する科学として、哲学、論理学、言語学、認知科学、統計学、複雑系などを視野に持ち、知能を実現する工学として、知識表現、学習、推論、記号処理、最適化、マルチエージェントシステム、ニューラルネット、ロボティクス、認識処理、言語処理などが中核に位置します。

知能科学は現在のIT技術の高度化と理解することもできます。その技術は、わが国の産業や社会を賢く、そこに住む人間を豊かにするものでなければなりません。知能科学はそうした社会を実現する重要な鍵を握る学問分野の一つです。
知能科学分野では、そうした夢を実現するため、知能の原理を究明し、知能処理を実現するモデル、アルゴリズム、プログラムに関する技術を深め、知能の仕組みをコンピュータのハードやソフトとして実現する研究開発に従事できる柔軟で視野の広い人材の養成を目指します。

メディア情報分野

高度情報化に支えられる社会において、ソフトやものに対する付加価値が益々重要になっています。それらの中には、機能・性能・安全性などの従来型の付加価値だけでなく、楽しさ・快適さ・満足感・安心感など、人の感性や感覚に基づくものがあります。

これらは、コンピュータに代表される情報システムと人とのコミュニケーションの円滑化にとって非常に重要な要素です。メディア情報分野では、このような未来型の付加価値の実現に向けて、ひとの感覚や認知の仕組み、更には感性や感覚を活かした、ひとに優しい先導的なメディア情報システムを想像し、研究開発することのできる人材の育成を目指します。

このため、ひとを取り巻く様々な情報である、文書、音、音声言語、音楽、画像、映像などのメディア情報処理技術を習得させると共に、ひとの感性や感覚を分析、合成、評価する技術を習得させ、ひとにやさしいヒューマン・コンピュータ・インタラクションシステムとして、それらを実世界に生かすための理論・技術を教育します。

情報数理分野

情報工学においては、数理的な考察とシミュレーション実証が対になって双方からのキャッチボールにより研究が深められています。
情報数理分野では数理的な観点と手法をみにつけた「数理技術者」の育成を目標とし、情報工学に現れる数理的側面のみならず、液体力学、構造、バイオテクノロジー、計画設計など機械・電気・土木工学から応用化学まで広く工学に現れる数理を扱っています。
この分野では、情報工学に直結する符号理論や暗号理論と離散的な数理構造を扱う代数系、CADなどのモデリングやCGのための基礎理論を扱い応用を考える幾何系、現象を記述する偏微分方程式などをコンピュータにより数値計算し視覚化する解析という3つのグループが相互に交流を図りながら工学の諸問題を考察していきます。
情報数理の思考と手法は工学の幅広い分野に応用できるので、これを身につけた数理技術者は種々の面に問題解決の方法を提案できることになり、急激な技術革新にも柔軟に対応できるでしょう。単なる技術教育にとどまらず、応用が利く数理技術の獲得と展開という観点に立って教育と研究が行れわれています。